チャートの仕様
チャートの仕様について説明します
XYチャート、XYZチャートの違い
バブルチャートや散布図は、XYチャートとXYZチャートのいずれでも選択可能ですが、チャートを描画するためのデータ集計の方法が異なります。
ディメンションとメトリクス
チャートのデータ集計では、ディメンションとメトリクスという概念があります。
ディメンション: データをグループ化するための値。カテゴリや日付など、「何で分けるか」を決める
メトリクス: 集計される数値。合計、平均、件数など、「何を測るか」を決める
SQLで表現すると、ディメンションは GROUP BY の対象となるカラム、メトリクスは SUM() や COUNT() などの集計関数で計算されるカラムに相当します。
XYチャートとXYZチャートの集計方法の違い
XYチャート
X軸
Y軸
XYZチャート
X軸、Y軸
(Z軸)
XYチャートの場合
X軸がディメンションとなり、Y軸の値がメトリクスとして集計されます。
例: 「月別の売上合計」を折れ線グラフで表示する場合
X軸(ディメンション): 月
Y軸(メトリクス): 売上の合計値
XYZチャートの場合
X軸とY軸の両方がディメンションとなり、Z軸の値がメトリクスとして集計されます。
例: 「商品カテゴリ × 地域ごとの売上合計」をヒートマップで表示する場合
X軸(ディメンション): 商品カテゴリ
Y軸(ディメンション): 地域
Z軸(メトリクス): 売上の合計値
チャートタイプによる違い
バブルチャートや散布図をXYチャートとXYZチャートのどちらで作成するかによって、データの集計方法や描画結果が異なります。
XYチャートの散布図: 1つのX値に対して1つのプロット
XYZチャートの散布図: 1つのX値とY値の組み合わせに対して1つのプロット
XYチャート、XYZチャートのX軸の仕様
XYチャートとXYZチャートでは、X軸に指定されたデータのデータ型によって、異なる種類の軸が内部的に選定されます。
日付・日時型のデータを指定した場合、原則として日時軸が利用されますが、XYZチャートでヒートマップを選択している場合は、カテゴリ軸が利用されます
数値型のデータを指定した場合、XYZチャートでは数値軸が利用されますが、XYチャートではカテゴリ軸が利用されます
XYチャート
カテゴリ軸 or 日時軸
XYZチャート(ヒートマップを除く)
カテゴリ軸 or 日時軸 or 数値軸
XYZチャート(ヒートマップ)
カテゴリ軸
カテゴリ軸
カテゴリ軸では、指定された値が数値型や日付・日時型であっても、離散的な値として等間隔に描画されます。
軸の上限や下限の指定
カテゴリ軸で軸の上限や下限を指定した場合、指定された値はデータの並び順のインデックス(0番目、1番目、2番目...)として扱われます。
0番目
1
1番目
10
2番目
20
3番目
30
...
...
10番目
100
この場合、軸の上限を 10 に設定すると、10番目のデータまで表示されるため、X軸の値が 100 まで表示されます。
日時軸
日時軸では、指定された日付・日時型のデータが連続的な時系列として描画されます。
軸のラベルは、指定された日付・日時のデータを元に動的に決定されます
タイムゾーン付きの日時型のデータを指定した場合、ブラウザで指定されたタイムゾーンに変換して描画されます
軸のラベルはブラウザで指定されたタイムゾーンに基づいて表示されるため、ブラウザ側のタイムゾーンとデータのタイムゾーンが一致しない場合、軸ラベルとデータラベルがズレて描画されます
タイムゾーンの無い日時型に変換することで、ブラウザ側のタイムゾーンの影響を受けないようにすることも可能です
数値軸
数値軸では、指定された数値型のデータが連続的な数値として描画されます。
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